「病気や薬のことをもっと知ろう」シリーズ


2010.03.13

病気や薬のことをもっと知ろうシリーズ[15]薬物相互作用について②

今回は薬物相互作用のうち、薬物動態学的相互作用について説明します。
このシリーズの[1]~[5](薬はどのように体内をめぐっているのか)を参照していただきたいのですが、薬は体内のさまざまな因子(吸収・分布・代謝・排泄)により、体内をめぐって薬の効果を発現しています。
この4つの因子のどこかで薬物同士が影響しあうと、その及ぼす影響によって薬物血中濃度が変化し、薬の治療効果の増減や有害作用の発現につながっていきます。
このようなしくみで起こる相互作用を、薬物動態学的相互作用といいます。
まず吸収に影響を与える薬物相互作用には以下のようなのがあります。

① 吸収されにくい性質に変わる
ある種の抗生物質は、鉄やアルミニウムやカルシウムを含む薬物と一緒にのむと
消化管内で吸収されにくい形状(キレート化合物)に変わってしまうことにより、
吸収されにくくなり薬の効果が減じる
② 吸着されてしまう
ある薬物は他の薬物を吸着する能力が高いため、吸収に影響を与える
たとえば、高脂血症治療剤(コレスチラミン)は吸着能力が大のため、ワルファリンなどの吸着の報告あり。

この吸収に影響を与える薬物相互作用の続きは、次回に説明します。
(大学前店 阪下春夫)


Posted by 大学前店

コメント

コメントの投稿
名前  
メールアドレス  
URL  
タイトル
コメント
パスワード
Cookieに保存

「病気や薬のことをもっと知ろう」シリーズ


RSS2.0

login



ページの先頭へ戻る