【ワシントン共同】血中のコレステロールを下げる薬「スタチン」を服用している人がインフルエンザに感染した場合、症状が悪化して死亡する確率が、服用していない人の半分になるとの研究結果を米オレゴン州保健当局の研究チームが29日、フィラデルフィアで開催中の米国感染症学会で発表した。AP通信などが伝えた。
重症インフルエンザ患者に対する新たな治療薬としての可能性を示す成果。米国の専門家は「優先して効果を調べるべきだ」と訴えている。
研究チームは2007年から08年にかけ、季節性インフルエンザに感染し入院した2800人を調査。スタチンを服用していない患者約2千人のうち3%は入院の翌月までに死亡していたが、高脂血症などのためスタチンを服用していた約800人は、心臓病などの健康問題を抱えていたにもかかわらず死亡率が半分だった。
インフルエンザは、患者の免疫機能がウイルスに過剰に反応して重症化する場合があるが、スタチンはこの反応を抑える可能性があるという。
スタチンは遠藤章東京農工大特別栄誉教授が発見した物質の総称で、現在国内外の製薬会社が高脂血症薬として販売している。
2009/10/30 09:21 【共同通信】
ホーム 共同ニュース
<Font Color="#0000ff">以上のような記事を見つけましたので、貼っておきます。スタチンで高脂血症をコントロールしていることが死亡率低下につながるという見方もできます。こういう発表は統計的にどう考えるか?ですね。2800人のうち死亡者が72名(2.6%)。内訳はスタチン服用なし2000人中60人(3%)服用あり800人中12人(1.5%)これが統計学的に「有意差あり」となるのかですね。</Font>
カテゴリー:専務のため息